栄養素には、「水」「タンパク質」「脂肪」「炭水化物」「ビタミン」「ミネラル」の6種類があります。その機能は
といったものです。6つ全ての栄養素は生きていくために欠かせませんが、人と犬では必要な栄養素のバランスは違います。
当然ながら、人や犬にとって「水」は最も大切な栄養素です。人と同じく犬は1日に多くの水分を必要とします。暑い夏などは脱水症になることもあります。いつでも飲めるよう、決められた場所に水を絶えずに置いておきましょう。散歩やお出かけをする際には、携帯用のボトルなどを持って行くようにしましょう。
タンパク質は、エネルギー源としてだけでなく、体を構成するさまざまな器官・組織・分泌液を作る材料となる栄養素です。
このタンパク質は、犬にとっては特に重要な栄養素となります。しかし、ただ摂れば良いというものではありません。
タンパク質はアミノ酸で構成されていますが、そのアミノ酸のなかにも犬に必須なアミノ酸が10種類程度あります。そしてこれらのアミノ酸をバランス良く含んでいるのは動物性タンパク質です。タンパク質が不足していると、貧血や食欲の減退などを起こしてしまいます。成長期には、成長に支障をきたす場合もあります。
タンパク質は犬にとって非常に重要な栄養素ですが、過剰に摂取した場合、腎臓に負担がかかる恐れがあるので気をつけましょう。
脂肪は、内臓を保護するはたらきのほか、体温を維持する機能や脳神経を活性化する機能、または必須脂肪酸を供給する機能、脂溶性ビタミンの吸収を助ける機能を持っています。また、食事の口当たりがいいので、食欲を増進させるはたらきもあります。
脂肪は、グリセリンと脂肪酸からできている「トリグリセリド」という物質によって構成されています。脂肪が体内に入り消化されると、トリグリセリドは元のグリセリンと脂肪酸に分解されます。そのひとつの脂肪酸のなかには、体内で作れない必須脂肪酸の「リノール酸」が入っています。このリノール酸は、植物油や動物性脂肪の中に多く含まれています。
犬にとって脂肪は、効率良くエネルギーを消化吸収することができる絶好の栄養素です。しかし、人間と同様、過剰に摂ってしまうと肥満になってしまい、病気を引き起こしてしまう恐れがあります。とはいえ脂肪が不足すると、免疫力が低下してしまうので、バランスよく摂取することを心がけましょう。市販の総合栄養食にはバランスよく脂肪が含まれているので、初心者の方にはおススメです。
炭水化物は、繊維質と糖質からできている栄養素です。もともと犬はタンパク質と脂肪がエネルギー源だったのですが、人に穀物や野菜などいろいろな食べ物をもらっているうちに、炭水化物や野菜を栄養素として利用できるようになりました。
炭水化物の主要な構成成分は「糖質」です。人間はこの糖質を上手に吸収して重要な栄養素としていますが、犬にとっては人間ほど必要な栄養素ではありません。しかし、炭水化物の構成成分のもう1つ「食物繊維」は、便通を整えてくれる整腸効果や腸内環境を良好に保つ働きは犬にとっても有効な栄養素です。特に、高齢犬は胃腸の機能が低下しているので、食物繊維を与えてやることが有効になってきます。
ビタミンは、タンパク質・脂肪・炭水化物などの栄養素の働きを助けるものです。いろいろな種類いがありますが、それらをバランスよく摂ることが重要です。
ビタミンは、脂溶性(A・D・E・K)と、水溶性(B1・B2・B6・C)に分かれます。
脂溶性のビタミンは、体内に蓄積されるので、毎日摂取する必要はありません。また、摂り過ぎた場合は過剰症になる恐れもあります。水溶性のビタミンは、体内に蓄積されないので、毎日の食事でしっかり摂ることが必要となります。
それぞれのビタミンの特徴は以下のとおりです。
尚、犬はビタミンCを体内で合成しているので、食事やサプリメントでビタミンCを補う必要はありません。
ミネラルも体内のバランスや機能を調整してくれるものなので、欠かすことはできません。ミネラルにもいろいろありますが、ここでは特に重要な「カルシウム・鉄・マグネシウム・亜鉛・リン」を取り上げます。
全てのミネラルが、バランスよく平均的に取れているとより効果的です。できるだけいろいろなミネラルをまんべんなく摂取するようにしましょう。
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